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方言辞典

宮城方言

宮城方言は宮城県で話されている方言です。 このページでは宮城方言の単語を148語、 語尾と文法を4種類、 標準語との対訳例文を8本まとめています。 標準語を入力すると宮城方言に変換できるツールも無料で使えます。

宮城方言変換ツール

「明日は行かない。」→「明日は行かね。」のように変換します。

宮城方言
明日は行かね。

このツールはルールベースの変換です。文脈によっては不自然になることがあります。

宮城方言の単語一覧(148語)

語尾・助詞(18語)

宮城方言の語尾・助詞一覧
方言 意味・使い方
〜(っ)しゃ 丁寧な文章で使う
…(の)しゃ? 〜(の)ですか?。丁寧の意味の疑問終助詞。「〜だっちゃ?」には丁寧の意味はない
…がな 相当、分、こちらの提示に合わせて相手に数量調整してもらう場合
…さる …できる。例えば、「書く+さる」で「書かさる」
…すか? ですか。丁寧語「す」と疑問の助詞「か」。仙台市交通局が発行するICカード「icsca」は「行くすか」に由来する
…すぺ? でしょう。丁寧語「す」と同意の意味の助詞「ぺ」←「べし」
…だおん …だもん
…だじゃ 上記の「…だっちゃ」が音便化したもので、主に県北から青森県にかけて使用される
…だっちゃ・…っちゃ 仙台弁の特徴参照
…っから 本来、「私が〜するから、あなたはしなくていいよ」というものの後ろの部分が省略された形だが、後ろの意味が関係ない使い方もある
…ねばない …ねばならない
…ら 名詞を複数形にする際の接尾語。標準語とは違うニュアンスで用いられることがある
けらい(ん)、けさい(ん) 「けろ」よりも丁寧、または優しい表現。「けろ」同様、補助動詞としても用いる
けろ 「ける」の命令形。くれ。願い事や頼み事をする際に、補助動詞としても用いる
格助詞。ほとんどの場合は「に」に相当
っこ・こ 接尾辞。指小辞。フランス語の "-ette"、スペイン語の "-ito" と同類
っぽ 接尾辞。上記の「っこ」と同義だが、こちらは罵りに使うニュアンスが大きい
ですぅ です。標準語教育の影響で使うようになった。女性が「です」と言う場合、語尾の「す」だけイントネーションが上がる

動詞(17語)

宮城方言の動詞一覧
方言 意味・使い方
あるく 移動の行為を表す。標準語の「歩く」とはニュアンスが異なる。「特に目的もなく周囲をふらつく」などという古語の「ありく」の名残という説があり、北海道方言でも同様の使われ方がある
おがす 大きくさせる、育てる。「おがる」参照
おがる 大きくなる、育つ、威張る。「おがす」参照
おはよござりす おはようございます。近隣に「おはいでがす」を使う地域もある
おばんです・おばんでがす 夕方以降の挨拶「今晩は」の意味で使う。OH!バンデスというTV番組も存在する
がす です。丁寧語。過去形は「がした」
かせる 食わせる、食べさせる
かつける 失敗や嘘をついたことを、他人のせいにする・なすりつける。責任のがれの意味
くたびれる ダメになる、疲れる
ごしゃぐ 怒る。「ごしゃがれる」と受身形で用いられることが多い。類語「ごしゃっぱらたでる」
たごまる 布地などが寄り集まる。特に着用中の衣服について。糸や紐が絡まる
ちゃける 壊れる。ちゃかすの自動詞。強調の意を表す接頭語「ぶっ」をつけて「ぶっちゃける」とも言う
ちょす さわる。いじる。特に、自分に権限のないものをさわったり、いじったりすること。性的な意味を含むことも少なくない。また、しばしば否定形で用いられる
なげる 捨てる
まやう 償う、弁償する
むんつける 拗ねる、いじける
もじゃぐる・もじゃぐれる (衣服などを)ぐちゃぐちゃにする、ぐちゃぐちゃになる

形容詞・形容動詞(7語)

宮城方言の形容詞・形容動詞一覧
方言 意味・使い方
おしょすい 恥ずかしい。他の方言で使用される「お笑止い(おしょしい)」が訛ったもの
おっかない こわい、おそろしい
しゃっこい・ひゃっこい 冷たい
ちゃっこい 小さい、ちゃち
めくさい ダサい、格好悪い
めんこい 可愛い、愛らしい
ゆるぐない 緩くない。転じて、きつい・きびしい

名詞・その他(106語)

宮城方言の名詞・その他一覧
方言 意味・使い方
あばいん おいで
あべ・あんべ 行こう、おいで
あんだい あなたの家。対義語は「おらい」
あんだほ あなたたち。対義語は「おらほ」
あんべぇ 体調
あんやほに なんてこった、全くもう。英語の「Oh my god」に相当
いしけん、ぎっ じゃんけん、ぽんっ
いったりかったり 突然、自分勝手に
いむすめ 婿養子をとった娘。漢字では「居娘」
うるかす 水に浸す
うんだでば そうですよ。相槌的な感じで使う
おがすい、おがしい 変だ
おがっつね おかしい
おだつ・おだづ 調子に乗る、いきがる。「おだづな」と否定形で使用される場合が多い。ときに、肯定的な意味でも用いられる
おだづもっこ いたずら小僧、悪ガキ
おっぴさん 曽祖父・曾祖母・ひいお爺さん・ひいお婆さん
おないん・おんないん …(して)下さい
おはよう靴下 爪先などに穴が空いた靴下
おみょうにち またあした、さようなら。わりとフォーマルな席で用いられる。漢字では「御明日」
おらい うちの家。対義語は「あんだい」「あんだらい」
おらほ 俺たち、私たち。対義語は「あんだほ」
おれ 私。男性のみならず、女性も使う
おれさま 雷様
がが 母・お母さん。自分の母をいう言葉ではあるが、多くの女性は言われることを嫌ってるため、普段の会話ではあまり使われず、喧嘩やイヤミを言うときに使う侮辱語的な意味合いもある
かっちゃき 鎌、草刈、三角鍬。かっちゃくの名詞形
かっちゃく 引っかく
かばねやみ 本当はできるにもかかわらず、なんのかんのと理由をこじつけてなにもしないこと、またそういう人
かます かき混ぜる、時にかき混ぜることで室温〜体温程度にする意味も含めて使う
がめる 盗む
きしゃず おから
きゃっぽりくう 溝にはまる
ける 物をあげる
こっちゃ こちら
ごみょうにち それではまた明日。黄昏時にわかれるときに言う。類語「おみょうにち」
こわい 疲れる。→「がおる」参照
さくず 米ぬか
さっぱし さっぱり
ししゃます 手に負えない、持て余す、大変だ
したっけ そしたら。話の途中で次に続ける場合に使う。場合により「それなのに……」の用法もある
しっぱたく たたく、ひっぱたく
しゃね 知らない。やってられないという意味が含まれることもある
しゃねっぷり 知らないふり
じられる・じらる 盗まれる
じる 盗む
すっぱね 泥はね
そればり・そればっこ それだけ。提示された数量などが意外な場合
だ〜れ・だれー 漢字で書くと「誰」。人物が出てくる、または暗に出てくる文の文中・文末に間投詞的に用い、反語的な意味を付加したり、直前の文に出てくる人物を浮き立たせたりする役割を担う
たがぐ 担ぐ
だから 同意の意。「んだ」からの変化形。接続詞として使う「だから」とは発音が違う
たばこ 一休みするしながら口にするおやつ、お茶など。休憩そのものにも使用
たんぱら 癇癪を起す・腹を立てる。漢字で書くと「短腹」
ちゃかす 壊す
ちゃる 盗む
っ、この! 間投詞。怒りを表す
でがさね イマイチだ、格好悪い
てほ 嘘・デタラメ
どいなく どのように
トーホグズン 「東北人」を仙台弁で発音したもの
とくとう 非常に・ものすごく
とすけ くじ、くじ引き
とみぎ トウモロコシ。唐麦(とうむぎ)
どんぶく 布団生地で作られた冬用寝巻きの上着。どてら、半纏
なまだら だらだらとなまけていること、またそのさま
ねばす・ねっぱす ものを貼り付けること
のっつぉこぐ 特に用があるわけでもないのに意味もなくぶらぶらし、体をもてあましていること。しかも当人は自分がのっつぉこいでいることを自覚している場合が多い。命令形はとらない。名詞形は「のっつぉこぎ」
ばか ものもらい。宮城県を中心に岩手・福島・山形の一部でも使用される
はかはか わくわく。気分が高揚すること。心臓がドキドキすること
ばっこ・びゃっこ・ぺっこ 少し、だけ
パッタ めんこ
はっと 小麦粉を水で捏ねて茹でたもの。すいとんに似る
はっぱり さっぱり、全く
ばり ばかり
ほいぢょ 包丁
ほいど 乞食
ほいな そんな
ほでなす・ほでなし バカ者、ろくでなし
ほでまず・ほでまづ それでは・とりあえず
ほとんと、ほどんと ほとんど
ほれ ほら。間投詞
まける こぼす
むぐす 漏らす
むる 漏れる
もぐす 漏らす
もぞこい 可哀そう
やろっこ、やろこ 男の子
よったり 四人。広辞苑にもある語ではある。なぜか「みたり」は使わない。「お」がつく場合も少なくない
らづもね とんでもない、物凄い。「埒も無い」
わげすと 若者
わらす・わらすこ 童子、子供
んだ そうだ。肯定の意味
んだいっちゃ〜 そうだよね〜。肯定の同意を求めるとき
んだから、だから まさにそうです。強い同意を示す
んだすぺ? そうでしょう? 丁寧語
んだっけんども そうだけれども
んだっちゃ、だれ〜 そうに決まってるじゃん。「当然である」ことをいうとき
んだべ? そうだろ?
んで じゃあね。バイバイ。「んでね」とも
んでねぐ そうではない。否定
んでねくてや〜 そうじゃなくてさ〜
遺水丁 やりみずちょう
山学校 中学・高校の不良生徒の不登校。学校に登校せず校外を徘徊しているという意味から
松島 濁音化「シ」と「ス」の統合
清水小路 「シ」と「ス」の統合
米ヶ袋 こめがふくろ
片平丁 かたひらちょう
霊屋下 おたまやした

宮城方言の語尾と文法

宮城方言を宮城方言らしくしているのは、単語よりも語尾と文法です。 ここでは変換ツールが実際に使っている規則のうち、確度の高いものを種類別に説明します。

断定「だべ」「だ」「だっちゃ」

否定「ね」「しね」「こね」

助詞「ば」「さ行く」「けんども」

語彙「こわい」「なげる」

宮城方言の例文・日常会話

標準語と宮城方言の対訳です。すべて確度の高い規則だけを使って変換しています。

標準語 宮城方言
明日は行かない。 明日は行かね。
とても面白いだろう。 とても面白いだべ。
疲れたから今日は帰る。 こわいから今日は帰る。
ご飯を食べているところです。 ご飯ば食べているところです。
東京に行く。 東京さ行く。
何をしているの。 何ばしているの。
わからないから教えてほしい。 わからねから教えてほしい。
これでいいのだろう。 これでいいのだべ。

宮城の方言と津軽弁・秋田弁の違い

宮城の方言(仙台弁)は東北方言の南部に属し、津軽弁・秋田弁と共通の特徴をいくつも持ちます。方向の「に」「へ」が「さ」になる(東京に行く→東京さ行く)、推量の「だろう」が「べ」になる、「こわい」が「疲れた」を意味する、といった点です。

一方で仙台弁は標準語との距離が津軽弁ほど大きくありません。津軽弁に見られる語中の濁音化(行く→行ぐ)は仙台弁では弱く、聞き取りやすさが残ります。仙台弁を特徴づけるのはむしろ語尾で、「〜だっちゃ」「〜だおん」「〜すぺ」といった形が知られています。

本ツールの宮城方言への変換は仙台弁の規則を使っています。県北から岩手県境にかけては「〜だじゃ」のように形が変わる地域もあります。

標準語宮城(仙台弁)津軽弁秋田弁
東京に行く東京さ行く東京さ行ぐ東京さ行く
行くだろう行くべ行ぐべ行ぐべ
そうだよんだっちゃんだんだ
疲れたこわいこわいこわい

近い地域のページもあわせてどうぞ: 津軽弁青森方言秋田弁東北弁福島方言岩手方言

よくある質問

Q.無料で使えますか?

A.無料です。登録もログインも不要で、回数制限もありません。変換はすべてお使いのブラウザ内で処理されるため、入力した文章がサーバーに送信されることもありません。

Q.宮城方言はどの地域で話されていますか?

A.宮城方言は宮城県を中心に話されている方言です。同じ東北・北海道の中でも市町村によって語尾や語彙が変わることがあります。

Q.変換の精度はどのくらいですか?

A.本サイトの変換は正規表現によるルールベースの処理で、AI や機械翻訳は使っていません。断定・否定・継続・助詞といった文法規則を順番に当てるため、短い文ほど自然な結果になります。長い文や複文では不自然になることがあります。

Q.宮城方言の単語は何語収録していますか?

A.このページには148語を収録しています。語彙は Wikipedia と JMdict をもとにしており、随時追加しています。

Q.方言のデータはどこから来ていますか?

A.Wikipedia の各方言記事(CC BY-SA 4.0)と JMdict/EDICT(EDRDG, CC BY-SA 4.0)をもとに作成しています。ページ末尾に使用した記事名を明記しています。派生物である本サイトの辞書データも CC BY-SA 4.0 で公開しています。

出典

このページの方言データは、Wikipedia の記事 「仙台弁」CC BY-SA 4.0) をもとに作成しています。 本サイトの辞書データも Share-Alike 条項にしたがい CC BY-SA 4.0 で公開しています。

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