本文へスキップ
方言辞典

名古屋弁

名古屋弁は愛知県名古屋市で話されている方言です。 このページでは名古屋弁の単語を144語、 語尾と文法を5種類、 標準語との対訳例文を9本まとめています。 標準語を入力すると名古屋弁に変換できるツールも無料で使えます。

名古屋弁変換ツール

「明日は行かない。」→「明日は行かん。」のように変換します。

名古屋弁
明日は行かん。

このツールはルールベースの変換です。文脈によっては不自然になることがあります。

名古屋弁の単語一覧(144語)

語尾・助詞(22語)

名古屋弁の語尾・助詞一覧
方言 意味・使い方
〜(だ)に 〜(だ)よ
〜したる1 〜してある。ラ行五段
〜したる2 〜してやる。ラ行五段
〜してい・らん 〜してもらわなくてよい、〜してほしくない
〜してか・ん 〜してはいけない
〜してまう1 〜してもらう。ワ行五段
〜してまう2 〜してしまう、〜しちゃう。ワ行五段
〜しとる 〜している。ラ行五段
〜だのうて、〜だなて 〜じゃなくて
〜てまう 〜ちゃう
〜としてある 〜と書いてある
〜なんだ 〜んかった
〜んたあ 達。あんたたち→あんたんたあ。私たち→うちんたあ
「しらん」の前 話者によっては疑問詞のあるなしに関わらず省略するが、「知らん」という動詞としてよりも、「(か)しらん」という終助詞と捉えたほうがよい
さっせる 「する」に対する軽い尊敬語。「する」に尊敬の助動詞「っせる」がついたもの
せらっせる 「する」に対する尊敬語。「さっせる」より敬意の度合いが高い。「する」の異形「せる」に尊敬の助動詞「っせる」のついたものか
ちょう 「〜してちょう」の形で「〜して下さい」の意。上記「ちょうす」の命令形「ちょうせ」の「せ」の抜けたもの。活用しない。さらに縮めて「〜してちょ」とも
ちょう・す 「くれる」の尊敬語。下さる。漢字で書けば「寵す」か。動詞には接続助詞「て」を介して接続する
みえる 「いる(居る)」の尊敬語。補助動詞としても用いる。ござるより現代的。「来る/現れる」の尊敬語として使う場合は共通語であって、方言ではない
ラ行・ワ行五段活用 ラ行・ワ行五段活用動詞では、他の五段活用動詞よりもバリエーションが増える。すなわち、「ある」「思う」を例にすれば
未然形+なか・ん 〜なければいけない。活用は上記「〜してかん」と同じ。「かん」を省略して「〜な」と言うこともあり、この場合、形式上は「〜しなければならない」という意見の陳述だが、実質上は少し強く促す命令表現として用いることが多い
未然形+んなら・ん 〜なければならない。活用は上記「〜してかん」と同じ

動詞(33語)

名古屋弁の動詞一覧
方言 意味・使い方
(さ)んす ごく軽い敬意を表す。動詞の未然形に付き、五段動詞には「んす」、一段動詞には「さんす」が付く。尾張北部の農村部で使われるが、衰退しつつある。現在の名古屋市中心部では用いない
あすんどる 休んでいる。使われないまま放置されている
あんばよう 上手に。具合よく。〔読み方注意〕「あんばよう」と読む。「い」は入らない
いざる (1)人が立たないまま膝を引きずって移動する。(2)人や物が水平方向に短距離移動する
うしなえる 失える 紛失する
おいでる おいでになる。いらっしゃる
おうじょうこく 苦労する。大変な目に会う
おっさまおっさん お坊さん。「おじさん」の意の「おっさん」とはアクセントが異なる
おどける 驚く、怖がる
おぶう お茶。茶葉でなく茶碗に注がれた状態を言う
おぼわる 身につく、習得する
からかす 〜(し)まくる。「食べからかす」「買いからかす」
かんこう 計画する。考える。工夫する
きさる (1)すっぽりとかぶせることができる。(2)(中身が多すぎたりせず)容器の蓋を閉めることができる。(3)帽子やヘルメットのサイズが合う
きせる 標準語の「着せる」の意味の他に、蓋を被せる、キャップを締めるの意味がある
ぎょうさん 「ようさん」とも。「ようけ」と同様の使い方をする
くすげる 刺す。予め穴のあいているところや柔らかいものに突き刺すことを言い、固いものに打ち込むことや、刃物で刺すことは言わない
くずむ 風呂に“入る”際に使われる。「肩までひたる」感じのニュアンスがある。『こずむ』という言い方もある
くわれる (蚊、ブヨなどに)刺される
ごぶれい します 失礼します。時代劇みたいだが、名古屋弁では現役。アクセントは「ごぶれい 2 します 2」
しなす (人が)死ぬ、亡くなる
すやくる 手抜きする
ちみくる つねる。「つねくる」とも言う
ちょうすいとる いばっている、調子こいている。皮肉や批判をこめて使われる
つくなる 適当に集めて置いてある。または適当に積み重ねてある。整理されてはいないが、かといって散らかってもいない状態にある
つくねる 適当に集めて置いておく。または適当に積み重ねておく。整理されてはいないが、かといって散らかってもいない状態にする
なぶる もてあそぶ。触る。名古屋弁では純粋に「触る」の意味で用いることが普通
なんかごと 何事か。通常、事件・事故を暗示する
ひとなるしとなる (1)成人する。大人らしくなる。(2)人間に限らず動植物が身体的に成長する
ほう そう。アクセントは、副詞は平板、名詞としては頭高
ほうか 学校のにおける授業と授業の間の休憩時間。昼休みは「昼放課」。意味の衝突を避けるためか共通語の「放課後」も名古屋弁では「授業後」という表現になる
ほかすほかる いらないものをゴミ箱等に捨てる
まぎる (交差点を)曲がる。〔用法〕交差点でなく道なりに曲がる場合や道以外の棒などについて言うときは共通語と同様に「曲がる」と言う

形容詞・形容動詞(11語)

名古屋弁の形容詞・形容動詞一覧
方言 意味・使い方
おそがい 恐ろしい。怖い
きいないきない 黄ない
きもい きつい、小さくて窮屈。「気持ち悪い」の意の共通語の若者言葉と同音衝突を起こしたため、聞かれなくなった言葉のひとつ
こすいこっすい (1)悪い意味で金銭に細かい。守銭奴。(2)ずるい
こわい (食べ物が)固い
たあけらしい 馬鹿馬鹿しい。アホらしい。意味がない。〔類語〕とろい
なるい (1)刺激が足りない、物足りない。(2)味が薄い。(3)マンネリである
にすい 鈍い。「味がにすい」と味が薄い様子にも使う
ひどろい (日差しなどが)まぶしい
やぐい 建物や機械・装置の強度が低い
ややこやしい 〔北部〕ややこしい

名詞・その他(78語)

名古屋弁の名詞・その他一覧
方言 意味・使い方
あふらかす 溢れさせる
あやすい 簡単。容易
あんき (になる) 安心になる。安気からか?
いざらかす (1)「いざる」の使役形。(2)物を持ち上げずに引きずって移動させる
いっか (1)何日。(2)日付が思い出せないときに代わりに使う言葉。〔例〕2月のいっかに行った(2月の何日だったかに行った) ※江戸落語でも(1)の意味で聞かれる。名古屋弁では(2)の意味が主流
いっつか とっくに
いらんこと 余計なこと。〔例〕いらんことせんでええ。(余計なことしなくていい)
いりゃあ こやあ
うついた うつした
ええ 良い。〔例〕ええ加減にせなかんて。(いい加減にしなきゃ駄目だって。)、ええ天気だに。(いい天気だよ。)
ええころかげん いい加減。適当な。〔例〕あいつはええころかげんな仕事しかやらんでかんわ
えか 相手に忠告した最後に、念押しとして使う。〔例〕夜道は気い付けなかんよ。えか!、明日俺はおらんでね。えか!
おおきに ありがとう。上町言葉。最近ではほとんど使われなくなった
おくれる 「くれる」の尊敬語。敬意の度合いは「下さる」より低い
およばれ (1)ご招待。(2)ご馳走
かいもん (1)「かう(1)」のに使う木切れや段ボール片など。(2)「かう(3)」のに使う養生材
かやかや 強い光を放っている様子。特に周囲が暗い中光っているものに使われる
かわす しっかりと、または強引に「かう(1)」
かんす 蚊。「かんすに食われる」
ぎし だけ
きっとなら 理由を述べる前に「なぜなら」というのと同様の、「きっと」と思う推測を述べる前の前置き。〔例〕きっとなら持って帰ってまったんだよ。(これは推測だけど持って帰ってしまったんだよ)
ぎょうさん、ようさん、ようけ たくさん
きんとき イラガの幼虫。子どものうちはこれが方言ということ気づかない人が多い
きんのう 昨日
こうこ たくあん
こわす 共通語の「壊す」の意味の他に「小額紙幣や貨幣に両替する」の意味がある
ざらいた ザラ板
しやあ さっせる/せらっせる
しゃこう 自動車学校。新方言
じん 人。者。「あの仁=あの人」「変わった仁=変わり者」のように使う。人をおちょくったニュアンス
しんしょ 家の経済状態〔例〕あそこの家はしんしょがええ
する * せん
たいがい 程々。いい加減。〔例〕大概にしとけ(いい加減にしておけ)
たかい、たけぁ たかい、たけー
だちかん だめだ。いけない。こら
たべよまい、たべよめぁ たべよまい
ちゃっと すぐに、急いで、即座に。類語:「はよ」
ちんちんちゃんちゃん 非常に熱い様。熱せられた金属が水をはじく音からか
ときんときん とがっているものに対して使う。〔例〕この鉛筆ときんときん(この鉛筆とがってる)
ときんときんときとき とがっている様子
とろい、とろくさい(とろくせぁ) (1)要領が悪い。(2)馬鹿な。馬鹿馬鹿しい、アホらしい。ふざけた
なけや なければ。「なけな」「なけらな」は形容詞「ない」だけの特殊な形だが、この形は生産的で、「良けや」「遠けや」のように全ての形容詞がこの形を取り得る
なまかわ 怠け者。長い間使っていなかったため使い物にならない様子
はならかす 離らかす
はやらかす 生えるに任せる
はよ 早く、すぐに、急いで。類語:ちゃっと
はんぺんはんぺい おでんの具で白身魚の練り物を揚げたもの(水より比重が重く沈むもの)、共通語では「アゲ」?
ふるぼっさい 古ぼけている
フレッシュ コーヒーなどに加えるポーション(小型カップ)入りのクリーム
へぼい 意気地なし。役立たず。弱い。しょぼい。さえない
まあかん 食欲・怒りなどが抑え切れない。もう我慢できない。もう許しておけない。もう駄目だ
まあはいまあへぁ すでに、早くも。「はい」に同じ
まい、まいか、めぁ、めぁか 「〜しよう」の後について勧誘表現であることを表す。その際「う」は脱落する。一緒に何かをしようと他人を誘うときに使う表現であり、一人で行う行動について決意表明をするような際には使わない
まっかしけ 赤一色である様。黒に対してまっ黒けというのと同様の強調表現
まめ 元気。達者。〔例〕まめだったきゃ。(元気だったか?)
まんだ まだ。未だに
めいよん 新方言。(1)国道23号の名古屋・四日市間(名四バイパス)。なお、国土交通省による正式の読み方は「めいし」。(2)転じて国道23号の名古屋以東を含めることもある。
めちゃんこ とても、凄く。〔例〕めちゃんこ似とる。〔類語〕どえらい
めんぼ 麦粒腫(ものもらい)。〔用法注意〕「めんぼ」は「麦粒腫(ものもらい)」という意味だが、「結膜炎」という意味と勘違いしている人もいる
もうや 仲良く分けること。→「もうやにする」。「もうやっこ」は、はんぶんこのこと
やらあ だろう(男)でしょう(女性)※2
ようけいようけ たくさん
ようこそようけ 歓迎に限らず感謝一般を表す。よくぞ。〔例〕ようこそ頑張っておくれた(よくぞ頑張ってくださった)。ようけ来やぁした(ようこそいらっしゃいました。)
レーコー アイスコーヒー。関西と共通する。最近ではほとんど使われなくなった
わや めちゃくちゃ(「すごく」の意味ではなく、破壊された様子の意味)。だめになった様子。台無し
下一段活用 「負ける」を例とすると
疑問詞を伴う疑問文の文末 共通語でも名古屋弁でも省略可能
疑問詞を伴わない疑問文の文末 外国人に教えるような「正しい日本語」では省略不可能だが、くだけた共通語や名古屋弁では省略されることがある
行かない 行けせん、行きゃせん、行けへん、行かへん
行けない 行けえせん、行けえへん
行こまいか 来よまいか(こよまいか)
書きゃあ 書きゃあす
上一段活用 「起きる」を例とすると
上記以外 共通語でも名古屋弁でも省略不可
尾高 平板
平板 頭高
来る * こん
連用形+いい 〜するのが容易である。〜しやすい。「〜やすい」と違って主体的行為を表す動詞にしか接続できない。すなわち、「壊しいい」とは言えるが「×壊れいい」とは言えない

名古屋弁の語尾と文法

名古屋弁を名古屋弁らしくしているのは、単語よりも語尾と文法です。 ここでは変換ツールが実際に使っている規則のうち、確度の高いものを種類別に説明します。

断定「じゃない」「だ」「だもんで」

否定「ん」「せん」「こん」

継続・アスペクト「とる」「とく」

助詞「ね」「でしょ」

語彙「どえらい」「えらい」「はみご」

名古屋弁の例文・日常会話

標準語と名古屋弁の対訳です。すべて確度の高い規則だけを使って変換しています。

標準語 名古屋弁
明日は行かない。 明日は行かん。
とても面白いだろう。 どえらい面白いだろう。
疲れたから今日は帰る。 えらいから今日は帰る。
ご飯を食べているところです。 ご飯を食べとるところです。
何をしているの。 何をしとるの。
すごくおいしいね。 どえらいおいしいね。
昨日はとても寒かった。 昨日はどえらい寒かった。
わからないから教えてほしい。 わからんから教えてほしい。
ずっと待っている。 ずっと待っとる。

名古屋弁と三河弁の違い

愛知県の方言は、県西部の尾張地方で話される名古屋弁(尾張弁)と、県東部の三河地方で話される三河弁に分かれます。境目は境川あたりで、県内でも意外なほどはっきり違います。

もっとも分かりやすいのは断定と否定です。名古屋弁は「〜だがや」「〜だがね」を使い、否定は「〜せん」「〜へん」。三河弁は「〜じゃん」「〜だら」「〜りん」を使い、否定は「〜ん」です。「行こう」を「行こまい」と言うのは名古屋、「行かまい」「やらまいか」は三河の言い方です。

名古屋弁の母音融合(「あい」→「あー」、たかい→たけぁ)は高年層に強く残る特徴で、若い世代では弱まっています。本ツールでは誤爆を避けるため、母音融合は限定的にしか適用していません。

標準語名古屋弁三河弁
これは本だこれは本だがやこれは本じゃん
行かない行かせん行かん
行こう行こまい行かまい/やらまいか
だめだだちかんいかん

近い地域のページもあわせてどうぞ: 岐阜弁愛知方言静岡方言新潟方言三河弁長野方言

よくある質問

Q.無料で使えますか?

A.無料です。登録もログインも不要で、回数制限もありません。変換はすべてお使いのブラウザ内で処理されるため、入力した文章がサーバーに送信されることもありません。

Q.名古屋弁はどの地域で話されていますか?

A.名古屋弁は愛知県名古屋市を中心に話されている方言です。同じ東海・中部の中でも市町村によって語尾や語彙が変わることがあります。

Q.変換の精度はどのくらいですか?

A.本サイトの変換は正規表現によるルールベースの処理で、AI や機械翻訳は使っていません。断定・否定・継続・助詞といった文法規則を順番に当てるため、短い文ほど自然な結果になります。長い文や複文では不自然になることがあります。

Q.名古屋弁の単語は何語収録していますか?

A.このページには144語を収録しています。語彙は Wikipedia と JMdict をもとにしており、随時追加しています。

Q.方言のデータはどこから来ていますか?

A.Wikipedia の各方言記事(CC BY-SA 4.0)と JMdict/EDICT(EDRDG, CC BY-SA 4.0)をもとに作成しています。ページ末尾に使用した記事名を明記しています。派生物である本サイトの辞書データも CC BY-SA 4.0 で公開しています。

出典

このページの方言データは、Wikipedia の記事 「名古屋弁」CC BY-SA 4.0) をもとに作成しています。 本サイトの辞書データも Share-Alike 条項にしたがい CC BY-SA 4.0 で公開しています。

他の地域の方言

近畿・関西

九州・沖縄

中国・四国

東海・中部

関東

東北・北海道